中小企業の求人募集の方法として最も一般的なのがハローワークです。リクナビやマイナビなどメジャーな有料求人サイトの方が効果は高いのですが、中小企業にとっては決して安くない出費となります。また、求人を掲載したからといって必ず応募があるわけではないため、最悪の場合、掲載費用が無駄になります。
一方、ハローワークは無料で利用できる職業紹介サービスです。これは求職者だけでなく、求人を出す企業も無料です。だから、中小企業の場合はまずはハローワークでの求人募集を行い、それで効果が出なければ有料求人サービスに移行しましょう。
ハローワークで求人を出す場合の流れ
- 事業所の住所を管轄するハローワークに訪問する
- 初めて利用する場合は「事業所登録カード」に記入して登録する
- 「求人申込書」に記入して提出する
- ハローワークから「求人票」と「事業所確認票」を受け取る
- ハローワークにて求人情報が公開される(有効期限は受理日の翌々月末日まで)
- 応募者が出た場合はハローワークが応募者本人に「紹介状」を渡し、会社を紹介する
- 応募者と会社が会い、面談等の選考を行う
- 選考の結果、会社が採否を決定する
- 採用の採否について、ハローワークに連絡する
従来はハローワークに訪れて登録作業を行う必要がありましたが、現在は上記の作業をインターネット上で行うこともできます。その場合、「求人者マイページ」を開設する必要があります。初めてのハローワークで不明な点が多い場合は直接訪れる方が安心できるでしょう。過去にハローワークを活用したことがある場合や、Webサービスの活用に慣れている場合は「求人者マイページ」を利用しましょう。
詳しくはハローワーク公式ページをご覧ください。
ハローワークを活用するメリット
ハローワークを活用するメリットは無料で利用できるだけではありません。ハローワークを通じて労働者を雇い入れた場合は、事業主を支援する雇用関係の助成金を利用できる場合があります。昨今では就職氷河期世代の雇用や、高齢者雇用を行った場合などの助成金があります。
詳しくは厚生労働省「助成金検索ツール」をご覧ください。
ハローワークを活用するデメリット
上記をご覧になってお分かりのように、ハローワークは受け身のサービスです。有料求人サービスの場合は、お金をかけて他社よりも目立つ施策を行うことができますが、ハローワークの場合は求人票を提出後、ハローワークから連絡があるまで待つしかありません。
したがって、短期間で結果を出したい場合は向いていません。ハローワークは雇用に余裕のある状態や、「良い人材がいれば雇いたい」程度の気持ちで活用するほうがよいでしょう。あまり期待しすぎてはいけません。